なりたて〇〇

4
7

 俺は、耐えられないくらいの圧迫感で意識が覚醒したんだ。
 小刻みに繰り返されるそれに耐えられなくなった俺は、なんとか逃げようとしたんだけど、できなかったんだよね。
 何故かって?身体が全く動かなかったからさ。
 瞼さえも動かせなかった。まるで床に縫い付けられたかのように、俺の身体はピクリとも動かなかったんだ。
 そこでようやく状況に気付いた。これは金縛りだと。
 俺は変に冷静になってさ。身体が動くまで待つしかないやって。
 どのくらい経ったかな。不意にパッと右目が開いたんだ。
 俺は心底安心した。目の前には男の人が1人いてさ、俺の顔をまじまじ見てるんだよ。
 そのあとすぐに声が聞こえたんだ。
 
 「ご愁傷さまです。」ってさ。
 金縛りじゃなかったんだよ。
 その証拠に、今は自由に動けてる。

 君、俺のこと視えてるよね。
 幽霊なりたてで1人じゃ不安だから、君に憑いていってもいいかな?
ホラー
公開:18/11/02 01:42

中埜寛( 家とか出先とか )

お初にお目にかかります。中埜寛(なかのひろ)と申します。

気が向いたときに気の向くままに書く予定です。
どうぞよろしくお願いします。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容