小さな住人

0
6

この森は夏が終わりを告げる頃、葉っぱが一斉に落ちるんだ。僕らはその葉っぱに乗って毎年旅に出る。風まかせの旅。風に流される人で「風流人」と呼ばれてる。前回の旅は砂漠にたどり着いた。サラサラの砂が僕の身体を覆ってくるから大変だった。その前は誰もいない寂しい湖。孤独の辛さが身にしみたよ。
今回は葉っぱに乗りこの家に着いた。なかなか住み心地いい家で毎日のんびり過ごしてる。
この家には「茶太」というモコモコの毛を持つ犬がいて、最初の頃はいがみ合っていたけど、今ではすっかり仲良く友達になってる。
最近では犬の茶太のモコモコの毛の中で寝るのが楽しみ。昔、マザーグースの毛の中で寝たことがあるけど、その次くらいの気持ち良さかな。マザーグースのあの包み込まれるふわふわとろ〜りな感覚は他にはない。それに勝るものはないね。けど、犬のモコモコもいい。ふぁ〜眠くなってきた。皆さん、おやすみなさい。
公開:18/11/03 13:28

まりたま

いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容