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私は小学生だった時の学校の帰り道、よく石を蹴って家まで帰った。今日はどこまで溝に落とさずにゆけるか。あの日蹴った石は、彼のとこまで流された。

二人の大切な物を示す石を見つけていた日。私はマスクを着けて、学校を早退していた。いつもはたくさんいた学生も、静かな昼ごろの学校の帰り道にはいなく、私は寂しい感じで石を蹴って帰っていた。「あっ、」最後に私が石を蹴った時は、ボトンッ。溝川に落ちていた。

~石は溝川から光る海へ流されていく。~

「なんだこれ?」浜辺で釣り竿を肩に乗せ、夕刻になっていた地平線の海の向こうに、明日も街を照らそうと沈んでいく夕日を見送った少年は、ある石を見た。通り過ぎようとしたが、(瓢箪に吸い込まれるように、その石に少年の手は伸びた。) その石は拾わずにはいられなかった。

後に彼は大人になった彼女にある石の意味を語った。少女と少年が十五年後に出会うために流された石の物語。
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公開:18/11/02 23:08
更新:19/01/29 23:55

こはく(はっぱむし)( 岡山生まれ大阪育ち )


最近映画見に行ったり
本読んだりを楽しんでます。

特に世界観凝った作品、面白いなと思います。(´ω`)

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