朝、目覚めると俺の義理の妹がゾンビになっていた件 24

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第二の犠牲者は陽菜だった。
ビルとビルに挟まれた狭い道を闊歩している時に襲われた。彼女を襲ったのは、なんと猫だった。いつもだったら会釈の様に尻尾を軽く振り、素知らぬ顔ですれ違うはずの猫が今回に限っては、何かに憑りつかれたかの様に集団になって陽菜に牙を向けた。
ニャー、ニャー、ニャー
ニャー、ニャー、ニャー
陽菜は辛うじて猫の強襲をヒラリと躱し、陸上で鍛えた自慢の脚力で街を疾走した。
その光景は異様だった。人ごみの中を女子高生が猛スピードで走り去っていく、その後には何十匹もの猫の集団がニャー、ニャー鳴きながら彼女の後を追いかけていく。さらにさらに近くにいた飼い犬たちはその猫をワンワンと吠えながら追いかける。さらにさらにさらにその飼い犬たちを飼い主、野次馬、警察が何事だと追いかけるのだから。それを見た目撃者は後にテレビのインタビューであれはまるでハーメルンの笛を吹く少女だったと力説で語った。
公開:18/11/01 18:23
更新:18/11/03 12:13

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