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湯船に浸かっていると、お風呂場の壁にクモがいるのを見つけた。水滴が四方に広がるタイルの上で、クモは器用に上へ上へと向かっていた。
八センチ程進むと、クモは足を滑らせて元居た位置に戻った。そしてまたクモは上を目指して、また八センチ程進むと、また足を滑らせて元の位置に戻った。
そんな光景が何度も続き、クモはいつまでたっても同じ場所に居た。
僕はクモを助けてあげたかったけれど、クモがいったい何処に行きたいのかが分からないので、ただ眺めることしかできなかった。
お風呂に入っている間、僕はずっとそのクモを眺めつづけていた。余りにも眺めすぎて、愛着を感じ始めた時、クモはお風呂場の床に落ちた。気になって覗いてみると、彼は半身を水滴で濡らして驚いているようだった。
そこから彼がどうするか気になったけれど、僕は見たいテレビ番組があったので、そこで見るのを辞め、お風呂を出た。
翌日、もちろんクモはいなかった。
八センチ程進むと、クモは足を滑らせて元居た位置に戻った。そしてまたクモは上を目指して、また八センチ程進むと、また足を滑らせて元の位置に戻った。
そんな光景が何度も続き、クモはいつまでたっても同じ場所に居た。
僕はクモを助けてあげたかったけれど、クモがいったい何処に行きたいのかが分からないので、ただ眺めることしかできなかった。
お風呂に入っている間、僕はずっとそのクモを眺めつづけていた。余りにも眺めすぎて、愛着を感じ始めた時、クモはお風呂場の床に落ちた。気になって覗いてみると、彼は半身を水滴で濡らして驚いているようだった。
そこから彼がどうするか気になったけれど、僕は見たいテレビ番組があったので、そこで見るのを辞め、お風呂を出た。
翌日、もちろんクモはいなかった。
その他
公開:18/10/31 23:34
クモ お風呂 僕
気ままに。のんびり。つらつらと。
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