朝、目覚めると俺の義理の妹がゾンビになっていた件 14

0
3

俺とアリサはマミーの新しい飼い主、山田氏に告げられた住所を頼りに道を歩いていた。
「お兄ちゃん、まだ着きませんね」
「ああ、そうだな。かれこれ30分は迷っているかも。おかしいな。住所はこの辺りで間違いないはずなのに」
俺達が地図を片手に迷っていると道の先に一人の老婆を見かけた。
「すみません」
「はい、何でしょう」
「この辺に山田さんと言うお宅はありませんか」
「それならこの先を真っ直ぐじゃ」
「ありがとうございます」
「本当にあそこへ行くのか。悪い事は言わん。辞めておけ。あそこには変人が住んでおるからな」
「変人?」
老婆の言葉に言い知れぬほど興味を感じたが、俺達は時間が無いので先を急いだ。そして、数分後俺達は山田邸に到着した。表札にも山田と書かれている。うん、間違いない様だ。だが、そこに建っていたのは古びた洋館だった。決して古びた羊羹ではない。ゴホン、屋敷には苔がじっしりと生えていた。
公開:18/11/01 10:58
更新:18/11/03 12:05

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容