朝、目覚めると俺の義理の妹がゾンビになっていた件 1

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「お兄ちゃん、お兄ちゃん、起きて下さい。もう、朝ですよ。」
「あと、五分だけ」
「もう、お兄ちゃんはお寝坊さんなのです。早く起きないとお兄ちゃんのほっぺたにキスしちゃいますよ。」
チュッ
「はいはい、分かった分かった。起きるよ」
「ううっ、お兄ちゃんが早く起きてくれないと、アリサ、淋しくてウサギさんみたいに部屋の隅で孤独死してしまうのです」
「ははは、アリサはいつまで経っても甘えん坊さんだな。よしよし」
「えへへ」
この光景を他人が見れば「このリア充、爆発しろ」だとか「お願いだ。俺と変わってくれ」だとか言うかもしれない。まあ、俺にとっては、それが日常の事なので気にしていなかったが。そう、あの日までは。

その日、俺が目を覚ますと目の前に立っていたのは妹の声を発するゾンビだった。それもフリフリのドレスを着た。
「どうしたんだ、その姿は」
「うんとね。朝起きたら、ゾンビになっていたの、てへへ」
公開:18/10/30 14:42
更新:18/11/03 11:54

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