朝、目覚めると俺の義理の妹がゾンビになっていた件 2

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「お兄ちゃん、私、ゾンビになっちゃった」
妹、アリサの何気なく言ったその言葉は俺の心に衝撃を与えた。それも寝起きにゾンビって。ああ、眩暈がする。きっとこれは夢だ。もう一度、寝たら今まで通りの日常が帰ってくる事だろう。
「すまない。アリサ。お兄ちゃんはまだ夢を見ている様だ。もう一度寝かせてくれ」
「もう、お兄ちゃんたら、私がちょっと腐女子になったくらいで現実逃避しないで」
「腐女子って。そんなレベルなのか」
「ううっ、お兄ちゃんが怒った。アリサがゾンビになっちゃったからお兄ちゃんはアリサの事嫌いになっちゃったんだ」
「そんな事はないさ。アリサがどんな姿になっても俺の大事な妹には変わりないよ」
「本当、お兄ちゃん」
「ああ、本当さ。お兄ちゃんがアリサに嘘を一度でも言った事があったかい」
「ううん、無いよ」
「そうだろ。それじゃ、制服に着替えてきな。もう学校が始まる時間だろ」
「うん、分かった」
公開:18/10/31 14:21
更新:18/11/03 11:55

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