2日目(2/365)

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私達、家族4人は父親の両親の家に来ていた。
祖母と祖父は孫の顔を久しく見るなり、嬉しそうに口角をあげた。
一泊ではなくて、私と弟が大人になるまでこの家に住み暮らしてもいいんだよ。と冗談を言ったつもりだが、冗談には思えなかった。
私は弟と一緒に二階の部屋に行き、二人でそれぞれの学校の宿題をすることにした。
弟は年長で、まだひらがなの読み書きを練習しているところであった。
『あ』のひらがなを上からなぞるように指示されているのにも関わらず、枠線からはみだしながら大きく『あ』と書いていた。
私は課題としょうされた宿題を機械的に処理をした。
ひとまわり歳が離れていると、未来と現実が滲み出て、ひしひしと伝わってきた。
私は希望に満ち溢れた弟の顔を覗き見ながら、淡々と課題を終わらせていった。
その他
公開:18/10/29 19:38

神代博志( グスク )









 

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