ラベンダー色の殺人

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 博士が遺した毒薬の噂。
 気体で痕跡は残らず、微かにラベンダーの香りがするという。

 その後釜に座った男がいた。
 博士の研究成果も地位も、ほぼすべてが彼のものになった。
 ただ一つ、あの毒薬を除いては。

 復讐に怯える彼は、ある夜ベッドの上で目覚めた。
 ラベンダーの香りだ!
 ドアは開かない。空気を求めて部屋をさまよい、窓から飛び出して男は死んだ。

 その後寝室からは、トイレの芳香剤が発見された。
 犯人は未だ捕まっていない。
ミステリー・推理
公開:18/10/29 19:32

にしおかゆずる

自分のペースででゆるゆると。
昔書いたtwitter小説を転載したりもしています。
 

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