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月初めの金曜は社内カップリングパーティーの日。うちの会社は社内結婚大歓迎。会社主導のこのパーティーは部署が違う人と出会うチャンス。今日こそは私も…。
「お疲れさまです」
外回りの主任が戻ってきた。ネクタイを緩めながら周りを見渡している主任と、うっかり目を合わせてしまう。
「松下さん、手伝ってくれる?」
…さよなら。私の新しい出会い。
主任の指示で提案書の修正を手伝う。広いオフィスに2人だけ。
「悪いな。パーティーだったのに」
「知ってたんですか?」
いつも無表情だから女性に興味無いかと思ってた。
「主任は行かないんですか?」
「ルールがあるだろ。仕事の話は絶対にしないって」
「はい」
「何話していいかわからん」
あ、ちょっと可愛い。
「主任」
「なんだ?」
「今日、どうして私に手伝わせたんですか?」
無表情な顔が少し揺らいだ。
私は視線を逸らして何も答えない主任をニコニコと見つめ続けた。
「お疲れさまです」
外回りの主任が戻ってきた。ネクタイを緩めながら周りを見渡している主任と、うっかり目を合わせてしまう。
「松下さん、手伝ってくれる?」
…さよなら。私の新しい出会い。
主任の指示で提案書の修正を手伝う。広いオフィスに2人だけ。
「悪いな。パーティーだったのに」
「知ってたんですか?」
いつも無表情だから女性に興味無いかと思ってた。
「主任は行かないんですか?」
「ルールがあるだろ。仕事の話は絶対にしないって」
「はい」
「何話していいかわからん」
あ、ちょっと可愛い。
「主任」
「なんだ?」
「今日、どうして私に手伝わせたんですか?」
無表情な顔が少し揺らいだ。
私は視線を逸らして何も答えない主任をニコニコと見つめ続けた。
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公開:18/10/30 09:24
更新:18/10/30 17:41
更新:18/10/30 17:41
月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。
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