「チェック」

8
7

「じゃ、説明したとおりにチェックしてよ」「はい」
「ふわふわ3、ふわもち2、もちもち4」
「チェック」
「とろふわ4、とろとろ7、ふわとろ5」
「ふわ?」
「とろふわが4でふわとろが5、いい?」
「チェック」
「くるくる6、ねじねじ3、ねじふわ6」
「ふわって…」「間違えんな。最近クレーム多いんだから」「チェック」
「まんまる4、まぁるい7、まぁるくなったよ9」
「チェック」
「抹茶くるふわ5、濃い抹茶くるふわ9、レンアイのレンの恋抹茶とろふわ5」「恋愛の恋も商品名ですか?」「違うよ」「チェ…チェック」
「黒々糖3、白い黒糖8、黒糖風味1、黒棒9、固黒棒3、やや固黒棒2、黒くない黒棒仕込8」
「えっと、チェック」
「とろ~り4、とろとろ~り5、とろとろとろ~り4、ふわもちとろとろ4、ふわもちとろとろ~り4」
「チェック…ところで先輩。これ何ですか?」
「ん? えっと、お麩だって。じゃ次」
その他
公開:18/10/29 13:06
更新:18/10/29 13:54

新出既出

星新一さんのようにかっちりと書く素養に乏しく、
川端康成さんの「掌の小説」のように書ければと思うので、
ショートショートとはズレているのかもしれないです。
オチ、どんでん返し、胸のすく結末。はありません。
400文字、おつきあいいただければ幸いです。

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