日除け
10
14
「最高だな!」
水着姿の彼が浜辺に寝転がっていた。体はオイルでテカテカだ。
その背後から忍び足で彼女が近付く。手には大きなバケツ。
「えいっ!」
彼女がそのバケツを彼の頭に被せた。
「ぶはっ!」
バケツには大量の砂。彼は全身砂まみれとなった。
「何すんだ!」
「日差しキツイから帽子くらい被っとかなきゃ」
「バケツじゃねーか! しかも砂入り!」
「だってコレしかなかったんだもん」
彼女が「てへっ」と舌を出す。
「だからって砂入りバケツはねーだろー! 首折れるわ!」
「またまたぁ、大袈裟だなぁ」
「試してみるか?」
彼はスクッと立ち上がると、バケツに砂を入れ始めた。
「嘘でしょ?」
彼は戸惑う彼女をよそに、砂入りバケツを持ち上げる。
「覚悟ぉ!」
「それが女の子にする扱いなのぉ?」
「日除けだ! 紫外線は天敵なんだろ?」
「鬼ぃ!」
浜辺バシャバシャ逃げる彼女と追う彼に太陽も思わず、雲隠れ。
水着姿の彼が浜辺に寝転がっていた。体はオイルでテカテカだ。
その背後から忍び足で彼女が近付く。手には大きなバケツ。
「えいっ!」
彼女がそのバケツを彼の頭に被せた。
「ぶはっ!」
バケツには大量の砂。彼は全身砂まみれとなった。
「何すんだ!」
「日差しキツイから帽子くらい被っとかなきゃ」
「バケツじゃねーか! しかも砂入り!」
「だってコレしかなかったんだもん」
彼女が「てへっ」と舌を出す。
「だからって砂入りバケツはねーだろー! 首折れるわ!」
「またまたぁ、大袈裟だなぁ」
「試してみるか?」
彼はスクッと立ち上がると、バケツに砂を入れ始めた。
「嘘でしょ?」
彼は戸惑う彼女をよそに、砂入りバケツを持ち上げる。
「覚悟ぉ!」
「それが女の子にする扱いなのぉ?」
「日除けだ! 紫外線は天敵なんだろ?」
「鬼ぃ!」
浜辺バシャバシャ逃げる彼女と追う彼に太陽も思わず、雲隠れ。
恋愛
公開:18/10/23 23:57
むう宿題・恋愛編
8/10 海
まったり。
2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)
壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)
ログインするとコメントを投稿できます