チカン行為

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俺は満員電車に乗り込むと獲物を探した。
…いたいた。気の弱そうな女。
俺はその背後に着くとゆっくりと女の体に手を伸ばす。
びくりと反応するも声を出さない。いい子だ。
俺はその体を堪能する。

…気付けば俺は檻の中にいた。
「今日も痴漢が大量だ」
目の前には警官。これはどういうことだ?
「いいことを教えてやろう。お前が痴漢行為をしていた女、あれは最新鋭のアンドロイドだ。あのアンドロイドの体を一定時間触り続けると置換装置が発動し、こうして檻の中に犯罪者が届く仕組みになっている」
そんなバカな!
「ちなみに隣の檻には盗撮犯が届く。アンドロイドの下着は特殊なQRコードとなっており、それを撮影した者もここに置換される」
なんてこった!
「こいつのおかげで犯罪者は即逮捕だし、線路に逃げられることもなくなった」
そう笑って隣にいるアンドロイドの肩を抱く警官。

目の前にいた警官が俺の隣に置換された。
SF
公開:18/10/23 19:21

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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