妖艶な花魁たち

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妖艶な花魁の猫がいた。
雄猫は彼女に見向きもしなかった。
そこで彼女は小判をチラつかせた。
それでも彼は見向きもしなかった。

妖艶な花魁の犬がいた。
彼女に見とれていた雄犬は棒に当たった。

妖艶な花魁の豚がいた。
雄豚は彼女に見向きもしなかった。
そこで彼女は真珠をチラつかせた。
それでも彼は見向きもしなかった。

妖艶な花魁の猿がいた。
彼女に見とれていた雄猿は木から落ちた。

妖艶な花魁の馬がいた。
牡馬は彼女に見向きもしなかった。
そこで彼女は念仏のように口説き文句を唱えた。
それでも彼は見向きもしなかった。

妖艶な花魁の河童がいた。
彼女に見とれていた雄河童は川に流された。

妖艶な花魁の兎がいた。
雄兎は彼女に見向きもしなかった。
そこで彼女は祭文語りを始めた。
それでも彼は見向きもしなかった。


こうして妖艶な花魁たちにより様々な諺が生まれた事は、意外と知られていない。
その他
公開:18/10/21 23:56
更新:18/10/25 01:12

壬生乃サル

自由きままに、気の向くままに。
サルも木から落ちる・る・る~。

壬生乃サル(MIBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)

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