クローズド・カレンダー(下半期)
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7月 黒焦げのアルバムを新聞でぐるぐる巻いて踏みつけて。
ゴミの日に捨てようとして、持って帰って押入れの奥。
8月 墓は単なるハリボテだと思ってた。
信じ続ければ届くはず?気のせいだいい加減にしろ。
9月 一人で溜息つきながら、夜明けまでが遠くて遠い。
ああ、真剣の孤独ってこういう状態か。
10月 本当に神様なんか存在しない。
存在したって、俺そっくりな役立たずに決まってる。
11月 霜が降りた街路樹の下、ぼんやり突っ立った細い影。
苦しい。悔しい。温度も感じない、ひたすら自分が憎い。
12月 イルミネーションと車のライトと雪明かりと。
ケーキもツリーも用意し忘れた2回目のクリスマス。
延々ループする記憶をよそに、
新しい年が淡々と刻々とのろのろと廻る。
やっぱり俺の隣に彼女はいない。
もちろんいなくて正解だ。
もう追いつけない奴を待つより、
この先の人生、一緒に歩ける相手を探してくれ。
ゴミの日に捨てようとして、持って帰って押入れの奥。
8月 墓は単なるハリボテだと思ってた。
信じ続ければ届くはず?気のせいだいい加減にしろ。
9月 一人で溜息つきながら、夜明けまでが遠くて遠い。
ああ、真剣の孤独ってこういう状態か。
10月 本当に神様なんか存在しない。
存在したって、俺そっくりな役立たずに決まってる。
11月 霜が降りた街路樹の下、ぼんやり突っ立った細い影。
苦しい。悔しい。温度も感じない、ひたすら自分が憎い。
12月 イルミネーションと車のライトと雪明かりと。
ケーキもツリーも用意し忘れた2回目のクリスマス。
延々ループする記憶をよそに、
新しい年が淡々と刻々とのろのろと廻る。
やっぱり俺の隣に彼女はいない。
もちろんいなくて正解だ。
もう追いつけない奴を待つより、
この先の人生、一緒に歩ける相手を探してくれ。
恋愛
公開:18/10/19 18:06
更新:18/10/28 11:16
更新:18/10/28 11:16
実はミステリーです
音読してみて下さい。
よろしければ上半期もご一緒に
2と6と7は無理矢理くさいかも
創樹(もとき)と申します。
葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書きもどきをしております。
小石 創樹(こいわ もとき)名にて、AmazonでKindle書籍を出版中。ご興味をお持ちの方、よろしければ覗いてやって下さい。
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ベリーショートショートマガジン『ベリショーズ』
Light・Vol.6~Vol.13執筆&編集
他、note/monogatary/小説家になろう など投稿サイトに出没。
【直近の受賞歴】
第一回小鳥書房文学賞入賞 2022年6月作品集出版
愛媛新聞超ショートショートコンテスト2022 特別賞
第二回ひなた短編文学賞 双葉町長賞
いつも本当にありがとうございます!
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