地球研究隊ガニメデ基地
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地球の生命体が驚くような進化を遂げていると聞きつけて、2人の宇宙人がひっそりとガニメデに降り立った。
ボル博士と助手のスイは地球に着陸した探査機が送ってくる映像をまじまじと見ている。
「こちらがスマートフォンです」
スイは聞こえてくる言葉を随時翻訳しながらボルに説明していく。
「彼らはエネルギーが不足すると自らを仮死状態にするようです。また、体に何らかの異常をきたした場合、別の個体に今までの記憶を丸うつしすることが可能なようです」
「なんと高度な生命体だ」
その時、基地の近くでドーンという音がした。基地は上下左右に激しく揺れた。
揺れが収まった頃スイが机の下から顔を出した。
「博士、データは入手できたのでそろそろ戻りましょう。ここは危険です」
「いや、まだだ」
ボルは映像から目を離すことなく言った。
「彼らのように高度な生命体が、未だにヒトと共生している理由を解明しなければ……」
ボル博士と助手のスイは地球に着陸した探査機が送ってくる映像をまじまじと見ている。
「こちらがスマートフォンです」
スイは聞こえてくる言葉を随時翻訳しながらボルに説明していく。
「彼らはエネルギーが不足すると自らを仮死状態にするようです。また、体に何らかの異常をきたした場合、別の個体に今までの記憶を丸うつしすることが可能なようです」
「なんと高度な生命体だ」
その時、基地の近くでドーンという音がした。基地は上下左右に激しく揺れた。
揺れが収まった頃スイが机の下から顔を出した。
「博士、データは入手できたのでそろそろ戻りましょう。ここは危険です」
「いや、まだだ」
ボルは映像から目を離すことなく言った。
「彼らのように高度な生命体が、未だにヒトと共生している理由を解明しなければ……」
SF
公開:18/10/19 13:05
北海道出身です。
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