「ハナ」

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散歩していると、道端にバカでかい花が咲いていた。

「ハナッ! ハナッ!」

その花が笑った。

「ははーん。さてはモンスターだな? まぁ、僕の敵ではない」
「かっかっか。オレサマを甘く見るなよ。蜜は甘~いけどな!」

僕は決め台詞っぽい事を言った花のモンスターを、問答無用で踏みつけた。

「ぐはっ! や、やるじゃないか。よーし、次はオレサマの番だ。くらえ! 必殺・花粉ビーム!」

僕はたまたま持っていた団扇を高速で振った。
煽られた花粉ビームは、花のモンスターに直撃した。

「ハ、ハ、ハックション! むむ、へクション! ズズッ。……クション!」
「ふん、お前の弱点は『花のくせに鼻』がある事だぁ!」
「な、何だとぉ? ……ックション!!」

花のモンスターは花粉にやられた。

「チクショウ! クション! 覚えてやがれ! ハ、ハ、ハクショーン!!」

やれやれ、全く『華』のないモンスターだ。
その他
公開:18/10/19 23:56
むう宿題・番外編 花ネタ

壬生乃サル

まったり。

2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)

壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)

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