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思い出食堂に行った。夫婦が営むこぢんまりとした店だ。
客はカウンター越しに、奥さんに自分の思い出に残る料理の話をする。すると厨房にいる夫が腕をふるい、その味を再現してくれる。
私の思い出は、幼い頃、亡き祖母が作ってくれた朝食だ。ご飯に味噌汁、鮭の塩焼きという素朴な食事だったがおいしかった。
両親が共働きで朝早く家を出たので、いつも祖母と二人の朝食だった。あの優しい笑顔が今でも目に浮かぶ。
カウンターに座り、祖母の思い出話をすると、奥さんはうなずいて聞いてくれる。
やがて目の前に、昔と変わらぬ食膳が並べられた。
「いただきます」
私が箸をつけようとした瞬間、すぐ横にまったく同じ料理が置かれた。
あれ、この料理は私一人分のはずなのにどうして?
そう思ったら、隣に……。
奥さんはにっこりと笑って言った。
「霊界店のお客様との相席になります」
客はカウンター越しに、奥さんに自分の思い出に残る料理の話をする。すると厨房にいる夫が腕をふるい、その味を再現してくれる。
私の思い出は、幼い頃、亡き祖母が作ってくれた朝食だ。ご飯に味噌汁、鮭の塩焼きという素朴な食事だったがおいしかった。
両親が共働きで朝早く家を出たので、いつも祖母と二人の朝食だった。あの優しい笑顔が今でも目に浮かぶ。
カウンターに座り、祖母の思い出話をすると、奥さんはうなずいて聞いてくれる。
やがて目の前に、昔と変わらぬ食膳が並べられた。
「いただきます」
私が箸をつけようとした瞬間、すぐ横にまったく同じ料理が置かれた。
あれ、この料理は私一人分のはずなのにどうして?
そう思ったら、隣に……。
奥さんはにっこりと笑って言った。
「霊界店のお客様との相席になります」
ファンタジー
公開:26/11/08 08:18
老後の楽しみに、短いものを時々書いています。
2026年4月から、noteにも投稿始めました。
https://note.com/naraneko
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ナラネコ