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久しぶりに連絡があったと思ったら「ホットケーキを見に来て欲しいの」と謎のご依頼。「卒業以来初めてだよね」という挨拶もそこそこに部屋に入ると至る所に皿・皿・皿。でも「あの、ホットケーキは……」とは訊けないご様子。目、血走ってるし。「このホットケーキ、全部、顔に見えない? ね。ね。全部、彼の顔」っとぉ、皿しかないんですけども、っていうか彼氏いたってのも知りませんでしたけど。と言えない雰囲気で「そ、そうかな。わたしには見えないけどなぁ(ホットケーキ自体がね)」とお茶を濁す。「じゃ、焼くから待ってて」とコンロ前に駆け出して、ものすごく上手にホットケーキを焼くパントマイムをしている彼女の背中を映すしかない、無数の皿とわたしの瞳。「見て」と差し出される真白な皿。「このぷつぷつが目で焦げ目が眉毛で膨らんでるとこが鼻筋で、ホクロまでホラホラね、ね」「そ、そうかな~」
三日後。
わたし、まだここにいる。
三日後。
わたし、まだここにいる。
ホラー
公開:26/11/07 17:44
更新:26/11/07 18:37
更新:26/11/07 18:37
星新一さんのようにかっちりと書く素養に乏しく、
川端康成さんの「掌の小説」のように書ければと思うので、
ショートショートとはズレているのかもしれないです。
オチ、どんでん返し、胸のすく結末。はありません。
400文字、おつきあいいただければ幸いです。
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