アッタためますか?

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コンビニに立ち寄ってみて驚いた。梅干しおにぎりが二百円。カップラーメンももはや高級品である。足したら平気で五百円超えし、飲み物も買えない。
そんなことを考えていたせいか、店員の声を聞き逃していた。店員は既に何回目かになるだろう台詞を私に向かって投げかけた。
「アッタためますか?」
⋯⋯アッタ? いや「あたためますか」の聞き間違いだろうと思い、丁重に断る。しかし次の瞬間、財布もスマートフォンも忘れたことに気づいた。
「すみません、キャンセルで⋯⋯」
「アッタポイント、1万ポイントありますが」
そういえば少し前から全国民に付帯義務が課されたのである。
日差しの温かさ、道ばたの花、近所の犬⋯⋯小さな幸せが支払いに使える『アッタポイント』として加算され、頭上に表示されるのだ。
支払いを済ませ、外へ出た。
紅葉したハナミズキに心動かされ、新しいポイントが貯まった。
その他
公開:26/11/03 08:18

いちいおと

☆やコメントありがとうございます✨

作品のイラストはibisPaintやAIで作成しています。

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