メッセージ1通で、私は110番を押した

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火曜の夜。友人の由紀から「明日、駅裏の店で待ち合わせ。先に待ってる」とメッセージが来た。

翌日、指定された細い路地の奥にある店へ着いたが、由紀に連絡しても既読にならない。

30分待ち、嫌な予感がして扉に向かうと「立入禁止」の黄色いテープが張られていた。

意を決してテープをくぐり扉を開けると、薄暗い店内の床に白いテープで人の形が描かれ、椅子が倒れていた。ただ事ではないと察し、私は震える手で110番通報した。

通報後、カウンター奥の明かりへ恐る恐る近づくと、エプロン姿の店員から指紋採取を習う由紀の姿があった。

「ごめん、気づかなかった!ここ、鑑識体験ができる探偵喫茶なんだよ」

由紀が満面の笑みを浮かべ、店員が申し訳なさそうに言った。

「毎回驚かれて通報されちゃうんです。看板出さないとですね」

その直後、駆け込んできた警官が店員を見て溜息をついた。

「またですか」
その他
公開:26/11/02 19:55

yabori

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