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心のコーポレーションは、社員の心の健康を第一に考える
企業だった。

社内のデスクには、ガラスケースに収められた電球と、
その横にスイッチが置かれている。


嫌なことがあった社員はスイッチを入れ、明かりをともす。

嬉しいことがあった社員はスイッチを切り、明かりを消す。


社員のストレスを目に見える形にする仕組みだった。

ところが、ある支社では一年中、電球がつきっぱなしだった。

心を痛めた社長は、給与を上げ、休暇を増やし、
福利厚生を充実させた。

しかし、電球は一向に消えなかった。

ある朝、突然、電球が消えた。

社長が電球を外していた。

その年、会社は『社員幸福度日本一』に選ばれた。
その他
公開:26/10/27 12:58

宮東真 琴音

日常に潜む不思議や矛盾をもとに最後に「あっと」思わせるブラックユーモアなどを書いています

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