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俺は数字の『5』のために存在し、『5』のために生きていると言っても過言ではない。
買い物に行ったらすべて5の値が付く物を購入し、電車は5両目を選び、人気店の並び順も5人目になるよう調整している。
これほどまでの5の強火担(読み:つよびたん 意味:推しを熱狂的に応援するファン)である俺だが、先日、同担(読み:どうたん 意味:同じ推しを応援する)の男と出くわした。
しかも、月に1回だけ訪れているラーメン屋の前で――。
4人目の客を待つ、男と俺。その間、寸分の狂いなき5メートル。崇高なる5信者の俺には、彼の醸し出す雰囲気から、俺と同程度の同担拒否度を嗅ぎ取っていた。
同担拒否――つまり俺たちは永遠に相容れないということだ。
譲れない闘いはおよそ5分ほど続いた。
そして遂に4人目の客が訪れたが――老夫婦だった。
男と俺は無言のままお互いの健闘を称え合い、反対方向へ立ち去った。
その他
公開:26/10/29 12:36
更新:26/10/29 12:40

いちいおと

☆やコメントありがとうございます✨

作品のイラストはibisPaintやAIで作成しています。

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