犬・猫デモ

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ある朝、街の広場に犬達が集まり、散歩が短い、餌はいつも同じで、留守番ばかりだと飼主への不満を叫び、街をデモ行進した。
それを見た猫達も、窓辺に閉じ込められ、夜歩きも許されないと集会を開き、犬達とも手を結び肩を並べる姿に、街は一時騒然となった。
困り果てた市当局は、動物達を黙らせようと動物園からライオンを放った。これで皆おとなしくなると、市長は胸を張った。
ところが、ライオンは広場に陣取り、昼も夜も吠え続けた。犬も猫も逃げ出しはしたが、人々は恐怖に震え、家から出られなくなった。
数日後、ライオンは市庁舎の前で演説した。自由を求める者を脅せば、街全体が檻になるのだ。
市長は窓の隙間から聞き、震える手で命令書を書いた。
それから街には奇妙な静けさが訪れた。誰も外へ出ず、犬も猫も人間も、窓越しに互いを眺めるだけになった。
自由とは誰かを黙らせることではなく、互いの声を聞く事なのだと静かに悟った。
ファンタジー
公開:26/10/21 10:12

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