お題『もう手放せない日よけ帽』
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聴覚に不便を抱えた人をサポートしてくれる“聴導鳥”の貸与が始まった。音の聞き分けを訓練された小鳥が、人の肩にとまって音の正体や方向を耳をつついて教えてくれる。人の声なら1回。電子音なら2回。といった具合だ。つつく時の力の強さで、音の大きさや緊急性も伝わる。
勿論、補聴器のお陰で私の生活は随分楽になったのだが、聴導鳥の“ナギ”の存在はそれ以上に大きい。忙しそうに私の首周りを移動する姿は愛らしく、何よりも“誰か”に教えて貰える事が嬉しい。
「あら、可愛い鳥さんねぇ」
街で見知らぬ人からそんな言葉をかけられる事も増え、それまで避けてきた他人との会話にも慣れてきた。
そんなナギの弱点は暑さだった。ナギは本来涼しい気候を好む鳥なのだそうだ。
だから今の私にはナギが隠れられる位にツバの広い日よけ帽が欠かせない。
「さぁ、今日は何を聴きに行こうか?」
ナギと少しでも長く一緒に過ごす為に。
勿論、補聴器のお陰で私の生活は随分楽になったのだが、聴導鳥の“ナギ”の存在はそれ以上に大きい。忙しそうに私の首周りを移動する姿は愛らしく、何よりも“誰か”に教えて貰える事が嬉しい。
「あら、可愛い鳥さんねぇ」
街で見知らぬ人からそんな言葉をかけられる事も増え、それまで避けてきた他人との会話にも慣れてきた。
そんなナギの弱点は暑さだった。ナギは本来涼しい気候を好む鳥なのだそうだ。
だから今の私にはナギが隠れられる位にツバの広い日よけ帽が欠かせない。
「さぁ、今日は何を聴きに行こうか?」
ナギと少しでも長く一緒に過ごす為に。
その他
公開:26/10/24 22:36
ショートショートの勉強をさせていただきます。
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