お題『話の違う黒電話』
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昭和家電好きの僕は、念願だった黒電話を手に入れた。店の店長からは「不便だよ」と念を押されたのだが、僕が求めているのはその不便さだ。早速スマホに届いた電話も転送できるようにし、黒電話生活が始まった。
ジリリン!
『おう、俺だげど』
さっそく友人から電話が来たのだが、そのイントネーションに僕は違和感を覚えた。
『午後から暇がぁ?』
妙に訛っていた。彼は都会の人間なのだが。
『暇だべ?映画見さあべ?』
――後に店長に聞いた話だが、その黒電話は長年東北地方で活躍してきた物で、相手の声が自動で東北訛りに変換されるらしい――
「え?何?映画ミサ?映画ミサって何?俺、阿部じゃないし」
『映画ミサんねくて、映画見さよ。阿部あて言ってねぇず。SSG町さあだらすぐ映画館でぎだどれ?あのちゃっこい床屋のわぎさよ』
「…ごめん、ちょっとかけ直すわ」
店長が言っていた通り、その黒電話は確かに不便だった。
ジリリン!
『おう、俺だげど』
さっそく友人から電話が来たのだが、そのイントネーションに僕は違和感を覚えた。
『午後から暇がぁ?』
妙に訛っていた。彼は都会の人間なのだが。
『暇だべ?映画見さあべ?』
――後に店長に聞いた話だが、その黒電話は長年東北地方で活躍してきた物で、相手の声が自動で東北訛りに変換されるらしい――
「え?何?映画ミサ?映画ミサって何?俺、阿部じゃないし」
『映画ミサんねくて、映画見さよ。阿部あて言ってねぇず。SSG町さあだらすぐ映画館でぎだどれ?あのちゃっこい床屋のわぎさよ』
「…ごめん、ちょっとかけ直すわ」
店長が言っていた通り、その黒電話は確かに不便だった。
その他
公開:26/10/15 15:28
更新:26/10/15 16:30
更新:26/10/15 16:30
ショートショートの勉強をさせていただきます。
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