名画でショート130『収穫物の脱穀』(アルベール・グレーズ)

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アンドロイドたちは、なぜ麦を収穫しているのか、理解していなかった。
人間たちは先の戦争で、絶滅した。
核兵器こそ使われなかったものの、毒ガスに生物兵器、さらには人間だけ殺傷する中性子兵器が多用された結果、人間だけが奇麗にいなくなったのだ。
アンドロイドたちは、農作物の収穫を手伝うために開発された自力型ロボットだ。メンテナンスも燃料補給も、自分たちで行うことができる。
アンドロイドたちは、今日も農作業に従事して、収穫を続ける。収穫された穀物は、サイロからあふれ出て、古い穀物は牛や豚や鶏が自由に食べている。食べきれない穀物は野生動物たちが口にする。
アンドロイドたちは考えない。考えることを認められていない。
ただ、今日も畑を耕すのみ。
ありとあらゆる部品が摩耗して、立ち上がれなくなるその日まで。
SF
公開:26/10/17 07:27

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