名画でショート129名画でショート128『自画像』(マリー=ガブリエル・カペ)

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彼女は自らの美貌とファッションセンスに絶対の自信を持っていた。
大きな両目に小さな口。存在感を強調する力強い眉毛とりりしい鼻筋。
豊かなブロンドの髪をまとめるのは、大きめの瑠璃色のリボン。そして、軽くカールさせた髪の毛の一部を、胸元に垂らして豊満な胸を強調する。
身にまとうのは、リボンと同じ瑠璃色のドレス。
しかし、彼女は窓際の令嬢として、紳士の奥方として、一生を終えるつもりはなかった。
貴婦人が仕事を持つことがはしたないと思われていた時代に、彼女は下書き用のチョークを持ち、カンバスに立ち向かった。
男たちは時代が変わりつつあることを、気が付かないふりをしていた。男たちは勢いのついた六頭立ての馬車のように、方向返還ができなかった。
彼女はそんな男たちをさげすみながら、次の時代への準備を始めた。
持てぬものの、強みだった。
その他
公開:26/10/10 08:02

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