新エネルギー

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世界中が原油だ天然ガスだと奪い合い、戦火が蔓延していた。人々はエネルギーを奪い富める国は更に豊かに、貧しい国は希望を失った。
そんなある日、一人の老博士が世紀の大発見をした。
空気中に、人類が知らない新元素が存在する。それは無尽蔵で、特別な設備も莫大な資金も必要ない。
誰もが手に入れられるのだ。
世界中の科学者は笑ったが、博士が小さな装置を動かすと、大気中から黄金色の光が生まれ、国全体を動かす巨大エネルギーが溢れ出た。
各国の指導者達は博士の研究所に押し掛けたが、博士は装置を渡さず静かに言った。
これは誰の物でもない。空気と同じく地球に生きる全ての命の物だ。
不思議な事に、その時から世界中の武器は動かなくなり、まるで地球そのものが、争いを拒んでいるかの様だ。
博士は忽然と姿を消し、机には一枚の紙だけが残されていた。
人類よ、エネルギーを手に入れたのでは無い、分かち合う心を試される時が来た。
ミステリー・推理
公開:26/10/09 09:22

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