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前世も前前世も前前前世も蝉だったが、まさかまた蝉に生まれ変わるとは……。
僕は運命を呪う。
そして夏の気配がすっかり消え失せたころ地上へ出てきてしまったこの不器用な生き様を呪う。
つめたい雨が降っているし、当然だが、仲間もいない。
どこにもぶつけようのない怒りを丸二日歩き回ることに費やしてみたが、虚しさを募らせるだけだった。
寂しい。
雨で濡れた羽が重たくて、余計に寂しい。
暇を持て余した僕は、木に登った。
徒歩でてっぺんを目指そうと思ったのだ。
途中、何種かの昆虫に遭遇したが、彼らは無言で僕の行く末を見守っていた。
或いは、憐れみの視線を注いでいた。
いったい何日過ぎただろうか。
僕の命が間もなく終わりを迎えるというとき、ふいに空が晴れた。
厚い雲の隙間から覗く太陽が、僕を強く照りつけることはなかった。
秋の日差しのやさしさに気づけたことは、今世の収穫だった。
僕は運命を呪う。
そして夏の気配がすっかり消え失せたころ地上へ出てきてしまったこの不器用な生き様を呪う。
つめたい雨が降っているし、当然だが、仲間もいない。
どこにもぶつけようのない怒りを丸二日歩き回ることに費やしてみたが、虚しさを募らせるだけだった。
寂しい。
雨で濡れた羽が重たくて、余計に寂しい。
暇を持て余した僕は、木に登った。
徒歩でてっぺんを目指そうと思ったのだ。
途中、何種かの昆虫に遭遇したが、彼らは無言で僕の行く末を見守っていた。
或いは、憐れみの視線を注いでいた。
いったい何日過ぎただろうか。
僕の命が間もなく終わりを迎えるというとき、ふいに空が晴れた。
厚い雲の隙間から覗く太陽が、僕を強く照りつけることはなかった。
秋の日差しのやさしさに気づけたことは、今世の収穫だった。
ファンタジー
公開:26/09/19 11:36
☆やコメントありがとうございます✨
作品のイラストはibisPaintやAIで作成しています。
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いちいおと