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ふらりと入った居酒屋。
隣り合った白髪頭の男と、思いがけず意気投合した。
娘の名前が同じだったからだ。
「桜は本当に親孝行のいい娘でねぇ。誕生日には必ずお祝いしてくれたし、年に一回は家族旅行に連れて行ってくれて。日本一の娘だと私は思っているんだよ」
酔いが回った僕は、五十ほど年上の男の背中を叩く。
「いやぁ、うちの桜が一番ですよ! 彼女の笑顔はみんなを幸せにしましたから。まぁ、僕は彼女が産まれて間もなく、病気で息を引き取りましたが」
空になった酒器に酒を注ぎ足そうとしていた男の手が止まる。
「まさかとは思うけど……もしかして?」
不意に僕の生前の苗字で呼びかけられて、合点がゆく。
妻の手で大切に育てられた桜は結婚し、あたたかい家族に迎え入れてもらったのだ。
「あなたの娘さんと僕の娘は、同じ『桜』だったのですね」
男は口元をほころばせて言った。
「自慢の娘ですよ、お父さん」
隣り合った白髪頭の男と、思いがけず意気投合した。
娘の名前が同じだったからだ。
「桜は本当に親孝行のいい娘でねぇ。誕生日には必ずお祝いしてくれたし、年に一回は家族旅行に連れて行ってくれて。日本一の娘だと私は思っているんだよ」
酔いが回った僕は、五十ほど年上の男の背中を叩く。
「いやぁ、うちの桜が一番ですよ! 彼女の笑顔はみんなを幸せにしましたから。まぁ、僕は彼女が産まれて間もなく、病気で息を引き取りましたが」
空になった酒器に酒を注ぎ足そうとしていた男の手が止まる。
「まさかとは思うけど……もしかして?」
不意に僕の生前の苗字で呼びかけられて、合点がゆく。
妻の手で大切に育てられた桜は結婚し、あたたかい家族に迎え入れてもらったのだ。
「あなたの娘さんと僕の娘は、同じ『桜』だったのですね」
男は口元をほころばせて言った。
「自慢の娘ですよ、お父さん」
その他
公開:26/09/19 05:29
☆やコメントありがとうございます✨
作品のイラストはibisPaintやAIで作成しています。
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いちいおと