雲の糸

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空から

ふわふわした糸が一本、垂れている

風に揺れていた

指で摘むと、柔らかくて

引っ張ると、どんどん糸が落ちてくる


両手いっぱいの糸を抱えて

おばあちゃんに尋ねると

「それは雲の糸だよ」と教えてくれた


おばあちゃんを手伝い

糸を少しづつ、わたあめ製造機に入れる

ぐるんぐるんと回りながら

糸はふわふわの雲になっていく

それを、おばあちゃんは上手に棒に巻き付ける

大きく、でも雲にしては子どもの雲

棒ごと渡されて困っている私に

おばあちゃんは、ふーっと吹く仕草を見せる

たんぽぽの綿毛を吹くように

棒の先の雲を吹いたら

雲はふわふわ空へと飛んでいった


やがて風に乗って、大空へ

小さな雲は大きな雲の隣に並んだ


「おばあちゃんと私みたい」

おばあちゃんは嬉しそうに微笑んでいた


二人で、見えなくなるまで

二つの雲を見つめていた
ファンタジー
公開:26/09/13 11:19

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