2
3
令和8年の秋の夜だった。
いつものように夕食のあと、私は居間のテレビをつけた。
ニュースを見ようと思っていた。ところが、画面に現れたのは、白いターバンのような覆面姿だった。
私は思わずリモコンを落としかけた。月光仮面だった。おかしい。
慌ててチャンネルを変えると、今度は陽気な啖呵が飛び出した。
俺がこんなに強いのも、あたり前田のクラッカー!
てなもんや三度笠である。
さらに次の局を押すと、柔らかな照明の中で歌声が流れた。夢であいましょうだった。
別のチャンネルでは、シャボンダマホリデーが始まっていた。
どの局に変えても昭和、昭和、昭和。ドラマも歌番組もバラエティも、みんな昭和の人気番組ばかりだった。
令和8年の番組がひとつも映らない。
子供の頃、家族でテレビを囲んで笑った事を思い出した。
電源を切る前に、少しだけ名残惜しくなって、戻してみた。
でもそこには、もう何も昭和は映らなかった。
いつものように夕食のあと、私は居間のテレビをつけた。
ニュースを見ようと思っていた。ところが、画面に現れたのは、白いターバンのような覆面姿だった。
私は思わずリモコンを落としかけた。月光仮面だった。おかしい。
慌ててチャンネルを変えると、今度は陽気な啖呵が飛び出した。
俺がこんなに強いのも、あたり前田のクラッカー!
てなもんや三度笠である。
さらに次の局を押すと、柔らかな照明の中で歌声が流れた。夢であいましょうだった。
別のチャンネルでは、シャボンダマホリデーが始まっていた。
どの局に変えても昭和、昭和、昭和。ドラマも歌番組もバラエティも、みんな昭和の人気番組ばかりだった。
令和8年の番組がひとつも映らない。
子供の頃、家族でテレビを囲んで笑った事を思い出した。
電源を切る前に、少しだけ名残惜しくなって、戻してみた。
でもそこには、もう何も昭和は映らなかった。
ファンタジー
公開:26/09/12 14:09
ログインするとコメントを投稿できます
gonsuke