セーフティ・ウォッチング

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週末に、田中さんは野鳥を見に出かけました。バードウォッチングですが、楽しみ方は人それぞれです。
山歩きの様な格好で、野山の鳥を探す人もいます。田中さんのように、水辺に集まる鳥を観る人もいます。水鳥は、わりとゆっくり観察できます。

田中さんは特に「鳥の声」にこだわっています。鳴き声を聴けば、大抵、何の鳥か分かります。そんな楽しみ方もあるのです。

さて、彼が水辺で、遠くの水面のカモを観ていると。どこかで聞きなれない小さな声がします。「鳥かな?何の声だろう」彼は思いました。
声は、少し離れた水辺の葦原から聞こえます。短い間をおいて、切れぎれに。

彼は葦原の方に歩き、じっくりと見回すと。草のあいだに足元まで泥につかった、小さな男の子の姿がありました。
彼は大声で周りの人を呼び、皆で子どもを助け出したのです。

田中さんがしたのはバードウォッチングならぬ、セーフティ・ウォッチング、なのでした。
ホラー
公開:26/09/13 18:52
更新:26/09/13 20:58
バードウォッチング 鳥の声 水鳥

tamaonion( 千葉 )

雑貨関連の仕事をしています。こだわりの生活雑貨、インテリア小物やおもしろステーショナリー、和めるガラクタなどが好きです。

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