君と花火を

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祭りというのは、人が多いわりに、どうしてこうもゴミ箱とトイレが少ないのか。

公共トイレの列に並んではや15分、僕は焦っていた。

限界が近いのではない…まあそれもあるが、もうすぐ花火が始まるのだ。

今年こそ、君と特別な場所で花火を一緒に見ると約束した。
ベタな話だが、僕はこの状況に非常に焦っているのだ。

ようやく自分の番が来て、そそくさと小便を済ませると、僕は走って彼女のもとに向かった。

必ず間に合う。
それはわかっていたのだが、どうしても、急がなければならなかったのだ。

到着したころには、彼女も、周りの人間も焦っていた。

「あ、やっと来た。もう始まる時間よ!!」

ごめんごめん、と言いながら最後のチェックを済ませ、早速、花火を打ち上げた。

いつかの夏の約束。

「僕の打ち上げる花火を君に一番近くで見て欲しい!」

花火師になった僕は、君とようやく約束の花火を見た。
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公開:26/09/01 04:41
更新:26/09/01 05:00
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野元ミナギ

大分県でSleeping Girlsというバンドをやっています。
気が向いた時にチラホラ投稿します。
主に夜中が多いです。
よろしくお願いします。

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