個人天気予報士

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私は長年、テレビの天気予報に振り回されてきた。晴れと聞けば洗濯物をベランダに干し、1-2時間後の雨に泣いた。
雨と聞けば部屋干しにして、近所に買い物に出掛けたが何と広がる青空を恨めしく眺めた。
そこである日、私はテレビを消し、空を見上げて決めた。もう自分の勘で勝負しよう。
外れても自己責任だ。誰かを恨むこともない。

それから毎朝、雲の形、風の匂い、鳥の飛び方を眺め、今日は降る、今日は大丈夫、と自分で決めるようになった。
不思議なことに、その勘は意外なほど当たった。雨を感じて洗濯物を取り込んだ直後、空が泣き出したこともある。
晴れを信じて干した洗濯物が、夕方まで無事だった日も多い。

すると私は、あることに気づいた。もしかすると予報が当たらなくなったのではない。
昔から空は、私に小さな合図を送っていたのだ。
私はそれを、ようやく聞けるようになったのかもしれない。
ファンタジー
公開:26/09/04 10:48

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