月とこの町のあいだに

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とある満月の夜、銀色に光る小さな球体が町の海岸に落ちてきた。
町の人々が騒ぐ中、少年が言った。

「宇宙人だ!」

すると球体が開き、中から赤ん坊の女の子が現れた。

「まさか、『かぐや姫』か?」

町の人々は、その子を育てることにした。

十年後、少女の髪は伸びたが、姿は赤ん坊のままだった。何十年経っても、大きな変化はない。
最初に彼女を育てた人々は、次々と亡くなっていった。

とある満月の夜、再び銀色に光る球体が、海岸に落ちてきた。中にはまた女の子がいた。
すると、今度は球体から音声メッセージが流れ始めた。

「この子は月の人間です。月では戦争が続いています。どうかこの子が大人になるまで、二百年ほど預かってほしいのです」

町の人々は海岸を見ると、そこには、数え切れないほどの球体が落ちていた。
それを見たあの時の少年は、杖をつきながらため息を吐いた。

「一体、いつまで続くんだ……」
SF
公開:26/09/03 00:49
更新:26/09/03 00:52

加賀美 秋彦

加賀美 秋彦と申します。
2025年4月から、ショートショートを書き始めました。
色々なジャンルの作品を書いています。
よろしくお願いします。

作品イラストはフリー素材やAIで作成したものです。

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