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わたしの部屋は渇いている。机と椅子しかないからかもしれない。
かと言って花を飾っても世話をする時間はないから、絵をかけることにした。
ピンと来たら即購入するつもりで、アタッシュケースに百万円詰め込み、ありとあらゆる展示会に足を運んだ。
風景画、人物画、静物画――ポップな画調からシリアスなものまで。ひと通り見て歩いた結果、すっかり目が肥えてしまった。
そんな時、偶然通りかかった蚤の市で、運命の絵と出会った。
◯と△と□で描かれたそれは、一見、子供の落書きである。
しかしこの先これ以上素晴らしいものには一生出会えないと考え、百万円のところをなんとか値切り、五十万円で購入した。
家に帰り、なんとなく絵をひっくり返して驚いた。そこにはわたしの名前が書いてあったのだ。
そういえばわたしは昔、画家だった。病気で記憶を失ったが、好きだった自分の絵は忘れていなかった。
その他
公開:26/08/28 22:13

いちいおと

☆やコメントありがとうございます✨

作品のイラストはibisPaintやAIで作成しています。

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