色違い

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オリンピック。ある女子種目の表彰式。
 表彰台の上にはすでに選手たちがのぼっている。
 そこへ、プレゼンターの老人が金銀銅のメダルをのせたトレイを持った女性を従えて登場する。
 老人はまず、三位の選手にウインクしてこうたずねた。
「どれにするね?」
「じゃあ、私はこれ」
 三位の選手は金メダルを指差す。
「お易い御用だ」
 老人はそう言うと、三位の選手の首に金メダルをかけた。
 事情のわからない観客は歓声を上げ、優勝した選手は泣き叫んで抗議する。二位の選手はその光景を冷ややかに見ているばかりだ。
「冗談だったんだよ」と、後で老人は言い訳をするが、彼と三位の選手は同国人だ。
その他
公開:26/08/31 12:00

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