雪の朝
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「気をつけて、すべりますよ」と誰かに言われ「はい」と答えたとたん、すべってころんだ。
返事の方に注意が行ってしまった。
夜中に降った雪が、今朝の寒さで凍っている。
あわてて立ち上がり、声の主、歩道脇の建物の前に立つ60代くらいの男性に頭を下げた。
「いいえ」と、人の好さそうな顔で返され、「大丈夫ですか?」と心配そうにされた。
「大丈夫です」と答えて歩き出してから、何かかおかしいと思った。 ふりむいて、やはりと確信した。
雪はあの建物の前にだけあり、その前後の路上の雪はきれいに掻いてある。
わざとだったのだ。自分の家の前だけ雪を掻かずにおき、さらに通行人を用心させないため
に、雪に足が乗った瞬間に声をかけ、注意をらす。「気をつけて すべりますよ」
「あの野郎!」と思い、男をにらみつけると、男は、あの人の好さそうな笑顔でこちらに頭を下げる。
思わず頭を下げ返してしまった。
返事の方に注意が行ってしまった。
夜中に降った雪が、今朝の寒さで凍っている。
あわてて立ち上がり、声の主、歩道脇の建物の前に立つ60代くらいの男性に頭を下げた。
「いいえ」と、人の好さそうな顔で返され、「大丈夫ですか?」と心配そうにされた。
「大丈夫です」と答えて歩き出してから、何かかおかしいと思った。 ふりむいて、やはりと確信した。
雪はあの建物の前にだけあり、その前後の路上の雪はきれいに掻いてある。
わざとだったのだ。自分の家の前だけ雪を掻かずにおき、さらに通行人を用心させないため
に、雪に足が乗った瞬間に声をかけ、注意をらす。「気をつけて すべりますよ」
「あの野郎!」と思い、男をにらみつけると、男は、あの人の好さそうな笑顔でこちらに頭を下げる。
思わず頭を下げ返してしまった。
その他
公開:26/08/27 11:22
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