男爵いも

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 わが国において、代表的なじゃがいもといえば、男爵いもである。男爵の名のとおり、貴族の川田龍吉(りょうきち)が明治期にもたらした。
 この川田、安政3年に生まれ、昭和26年に亡くなった。享年94歳。功績、エピソードは枚挙にいとまがないが、スポットを当てるべきは恋愛エピソードだろう。
 英国留学時代、川田は、パツキンのチャンネエと大恋愛し、結婚を誓った。
 だが、結婚はかなわなかった。親に猛反対されたからだ。
 結局、33歳で同郷の女性と結婚し、子どもを7人もうけるが、きっぱりチャンネエを忘れることはできなかった。川田の死後、金庫から金髪の髪束と89通ものラブレターが出てきたそうだ。
 成就しなかった恋愛は北海道の農業の近代化に尽くすことに昇華されたと考えられている。
 男だったら何もかも捨ててその女のところに行けよ馬鹿野郎という意見もあろうが、むかしの人って、こんなものなのだ。
公開:26/08/21 04:18

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