席替え

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 欠席した日に席替えがあったみたいでわたしは大山椒魚の隣になっていた。
 無口だけど大山椒魚は頭がよかった。一年生のときから知ってたけどなんとなく──身のこなしがみっともない感じなのも手伝って──ずっとばかだと思っていた。でも違くてテストは全教科百点だった。
 終業式の日、思い切って、「とーだい、ねらってんの?」ときいてみた。大山椒魚は、わたしをちらっと見てから目をそらし、無言でうなずいた。身体から、白い液体が出ていた。いいにおいだった。わたしは大山椒魚の背中に手を置いた。ぬるぬるしてたけど嫌じゃなかった。背中をなでた。さらにぬるぬるしてきた。気持ちよかった。
 わたしは夢中で身体じゅうをなでまわしていた。いいにおいに包まれて、頭がぼうっとなった。
 いつの間にか、わたしと大山椒魚以外誰もいなくなっていた。わたしは大山椒魚の背中に抱きついて顔をうずめた。陽が傾くまで、そうしていた。
公開:26/08/21 02:21

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