公園デート

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「たまには公園デートっていうのもいいね」

咲也がうんと伸びをする。

まだまだ夏真っ盛りで暑いこの季節。

蝉がミーンミーンと鳴く声や目の前をトンボが横切る姿が目に入る。

大量の氷が入った麦茶を飲んで、空を見上げている彼女に言った。

「なんの雲が見える?」

「鯨っぽい雲とイルカっぽい雲が見えるかな」

びちゃびちゃびちゃっと水が床を打つ。

「あっあれ、楽しそうだな」

咲也が言う先には子供たちが地面の噴出口からの水を浴び、きゃっきゃと楽しげな声を上げていた。

「水遊びか……川行ってみたいな」

「そこは海じゃないの!?」

「海はベトベトするからあんまり好きじゃない」

水から視線を逸らした私を彼女はトンっと体をくっつけた。

「暑いし、外だよここ」

「じゃあ日陰でくっつこうよ。それならいいでしょ?」

ニッと屈託なく笑う表情が眩しい。

人生を捧げたのがこの女性で良かった。
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公開:26/08/14 16:56

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