タヌキのクーラー

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暑い日が続く山里の畑を老人が耕していた。周りの畑の作物が所々かじられて放置されているのに気付いた。
畑の周りの木々で蝉がミーン・ミーンと鳴いていたので、犯人を誰か知ってたら教えて欲しいと頼むと、
一瞬シーンとなり蝉は皆で キ・ キ・ キとだけ鳴き出した。
鳴き声を抜いているな。その時畑の隅っこの方にタヌキ寝入りの姿が見えた。
タヌキだ、老人は追いかけて直ぐに補まえた。
お前にお仕置きだ、今直ぐにクーラーに化けろや。
タヌキが化けて数日後、山奥の寺から和尚がやって来た。
老人に暑い日が続くのうと言いながら、最近畑荒らしのタヌキを捕まえたと聞いたが、
それは儂が飼ってたタヌキだから返してもらいたいと言った。
連夜タヌキクーラーのお陰で涼しく寝ていた老人は、だったら致し方ないかと和尚に返した。
和尚はああ良かった、これで今晩からはまた涼しい夜に戻れると大喜びでタヌキを抱えて山奥へ帰って行った。
ファンタジー
公開:26/08/14 11:14

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