惑蛍
1
2
からりら、ころりら。
つま先が下駄を弄ぶ。
汗のひいたうなじに、後れ毛がそよと触れた。
遠く、祭囃子。
君は空っぽのラムネ瓶越しに僕を見て、捕まえた、と笑った。
刹那にあどけなさは、浴衣の袖に息を潜め。
しなり、たおやかに小首を傾げる夜顔一輪。
空には光が咲き始めたらしい。
君はそれを遠目に見上げた。
君の夏は、こうして過ぎる。
硝子に僕を、閉じ込めたまま。
つま先が下駄を弄ぶ。
汗のひいたうなじに、後れ毛がそよと触れた。
遠く、祭囃子。
君は空っぽのラムネ瓶越しに僕を見て、捕まえた、と笑った。
刹那にあどけなさは、浴衣の袖に息を潜め。
しなり、たおやかに小首を傾げる夜顔一輪。
空には光が咲き始めたらしい。
君はそれを遠目に見上げた。
君の夏は、こうして過ぎる。
硝子に僕を、閉じ込めたまま。
青春
公開:26/08/22 00:00
更新:26/04/23 23:03
更新:26/04/23 23:03
毒にも薬にもならないお話ばかりです。
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鹿野 秋乃