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 からりら、ころりら。
 つま先が下駄を弄ぶ。
 汗のひいたうなじに、後れ毛がそよと触れた。
 遠く、祭囃子。
 君は空っぽのラムネ瓶越しに僕を見て、捕まえた、と笑った。

 刹那にあどけなさは、浴衣の袖に息を潜め。
 しなり、たおやかに小首を傾げる夜顔一輪。

 空には光が咲き始めたらしい。
 君はそれを遠目に見上げた。
 君の夏は、こうして過ぎる。
 硝子に僕を、閉じ込めたまま。
青春
公開:26/08/22 00:00
更新:26/04/23 23:03

鹿野 秋乃

毒にも薬にもならないお話ばかりです。

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