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ある朝、男が目を覚ますと、右手の人差し指に青い糸が巻き付いていた。
その糸はどこまでも伸びている。
切ることも、ほどくこともできない。
男は仕方なく糸の先を辿った。
辿り着いたのは病院だった。
糸はその一室へと続いている。
ベッドの上には少年がいた。
糸は少年の左手の人差し指に繋がっていた。
「失礼ですが、あなたは?」
少年の両親が男に聞いた。
「通りすがりの者です。その子は、重い病気なんですか?」
「ええ。ドナーさえいればいいんですが……」
男は自分の指を見た。
見ず知らずの子供だ。
それでも、青い糸は少年に結ばれている。
「ドナーの検査を受けさせてください」
検査の結果、男は適合していた。
やがて、手術が行われ、糸は少年の中へと消えた。
年月が過ぎた。
少年は助かり、大人になった。
ある朝、彼は右手の人差し指に違和感を覚えた。
そこには、青い糸が巻き付いていた。
その糸はどこまでも伸びている。
切ることも、ほどくこともできない。
男は仕方なく糸の先を辿った。
辿り着いたのは病院だった。
糸はその一室へと続いている。
ベッドの上には少年がいた。
糸は少年の左手の人差し指に繋がっていた。
「失礼ですが、あなたは?」
少年の両親が男に聞いた。
「通りすがりの者です。その子は、重い病気なんですか?」
「ええ。ドナーさえいればいいんですが……」
男は自分の指を見た。
見ず知らずの子供だ。
それでも、青い糸は少年に結ばれている。
「ドナーの検査を受けさせてください」
検査の結果、男は適合していた。
やがて、手術が行われ、糸は少年の中へと消えた。
年月が過ぎた。
少年は助かり、大人になった。
ある朝、彼は右手の人差し指に違和感を覚えた。
そこには、青い糸が巻き付いていた。
ファンタジー
公開:26/04/25 22:00
更新:26/04/25 22:29
更新:26/04/25 22:29
加賀美 秋彦と申します。
2025年4月から、ショートショートを書き始めました。
色々なジャンルの作品を書いています。
よろしくお願いします。
作品イラストはフリー素材やAIで作成したものです。
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加賀美 秋彦