ロボット草刈機「路美央」

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季節は穀雨。いよいよ私が魂を込めて発明したロボット草刈機「路美央」の動作テストを行う時が来た。情熱的でタフなパフォーマンスが彼の最大の魅力である。草が伸び放題になった公園を貸し切ると、さっそく路美央に指示を出した。
「見かけた草一本残らず刈り取るんだ。わかったら返事をしてくれ」
「オカピート!(わかった)」
路美央はイタリア語で威勢よく応え、まっすぐ進み始める。彼の後ろには、束ねた草の束が次々並んだ。成功だ!
「ククク⋯⋯路美央があれば、私は大金持ちだ。すぐ工場に設計図を持ち込まないとな」
独り言をこぼしてニヤニヤしていたら、路美央が急停止した。慌てて確認すると、彼はタンポポの前で泣いていた。
「美しい花を摘むなんて、僕には無理だよ」
どうやら遊び心でロマンチックな性格を付与したことが裏目に出たらしい。
私は「マンマミーア!(なんてこった)」と叫んで頭を抱え、その場にうずくまった。
ファンタジー
公開:26/04/25 17:13

いちいおと

☆やコメントありがとうございます✨

作品のイラストはibisPaintやAIで作成しています。

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