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怪獣が現れた。
怪獣は都市を壊滅寸前に追いやったが、人類の総攻撃によって倒された。
だが、巨大な死骸の側から卵が見つかった。
卵は人の背丈ほどの大きさで、わずかに脈打っていた。
すぐに議論が始まった。
「孵化前に処分すべきだ」
「まだ何もしていない」
やがて各国は、卵の処分を主張する側、保護を主張する側に分かれ、直接の衝突は避けながら、緊張だけが高まっていった。
その間、卵は中立地帯の研究機関に厳重に隔離され、研究と監視が続けられた。
ある日、研究員が所長に報告した。
「卵の発育速度ですが、極めて遅く、孵化には相当な年数がかかる見込みです」
「具体的に、いつ孵化するのかね?」
「およそ千年後かと……」
所長はため息をついた。
「卵が先か、人類が滅びるのが先か……」
その問いに答えるように、遠くで何かの音が響いた。
それは、怪獣の鳴き声にも爆発音にも聞こえる音だった。
怪獣は都市を壊滅寸前に追いやったが、人類の総攻撃によって倒された。
だが、巨大な死骸の側から卵が見つかった。
卵は人の背丈ほどの大きさで、わずかに脈打っていた。
すぐに議論が始まった。
「孵化前に処分すべきだ」
「まだ何もしていない」
やがて各国は、卵の処分を主張する側、保護を主張する側に分かれ、直接の衝突は避けながら、緊張だけが高まっていった。
その間、卵は中立地帯の研究機関に厳重に隔離され、研究と監視が続けられた。
ある日、研究員が所長に報告した。
「卵の発育速度ですが、極めて遅く、孵化には相当な年数がかかる見込みです」
「具体的に、いつ孵化するのかね?」
「およそ千年後かと……」
所長はため息をついた。
「卵が先か、人類が滅びるのが先か……」
その問いに答えるように、遠くで何かの音が響いた。
それは、怪獣の鳴き声にも爆発音にも聞こえる音だった。
SF
公開:26/04/16 23:16
加賀美 秋彦と申します。
2025年4月から、ショートショートを書き始めました。
色々なジャンルの作品を書いています。
よろしくお願いします。
作品イラストはフリー素材やAIで作成したものです。
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加賀美 秋彦