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とある木曜日。
雨は正午から十分間だった。
気象操作装置が開発され、天気は予定通りになった。
時間が来ると人々は傘を差し、足を止めずに通り過ぎていた。
だが、僕は軒下で雨やどりをしていた。
そこへ彼女が来た。
肩を少し濡らし、同じ軒下に入ってきた。
「……珍しいですね」
「何がですか?」
「雨やどりする人」
僕は苦笑した。
「時代遅れですよね」
「いいと思いますよ」
迷いのない声だった。
二人並んで雨を見た。
「なんだか、理由がなくて良いですね」
彼女の言葉にうなづいた。
やがて、雨は予定通りにやんだ。
「それじゃあ」
彼女は軽く手を振り、去っていった。
また会いたい、と思った。
その夜。
『ノスタルジーから一件のメッセージ』
「本日は当社の『雨やどりプラン』をご利用いただきありがとうございます。お相手の方より、文通プランへのお申し込みを承っております」
雨は正午から十分間だった。
気象操作装置が開発され、天気は予定通りになった。
時間が来ると人々は傘を差し、足を止めずに通り過ぎていた。
だが、僕は軒下で雨やどりをしていた。
そこへ彼女が来た。
肩を少し濡らし、同じ軒下に入ってきた。
「……珍しいですね」
「何がですか?」
「雨やどりする人」
僕は苦笑した。
「時代遅れですよね」
「いいと思いますよ」
迷いのない声だった。
二人並んで雨を見た。
「なんだか、理由がなくて良いですね」
彼女の言葉にうなづいた。
やがて、雨は予定通りにやんだ。
「それじゃあ」
彼女は軽く手を振り、去っていった。
また会いたい、と思った。
その夜。
『ノスタルジーから一件のメッセージ』
「本日は当社の『雨やどりプラン』をご利用いただきありがとうございます。お相手の方より、文通プランへのお申し込みを承っております」
その他
公開:26/04/19 23:12
更新:26/04/19 23:23
更新:26/04/19 23:23
加賀美 秋彦と申します。
2025年4月から、ショートショートを書き始めました。
色々なジャンルの作品を書いています。
よろしくお願いします。
作品イラストはフリー素材やAIで作成したものです。
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加賀美 秋彦